@nifty:デイリーポータルZ:藁の服を着て水を掛けられる奇習カセ鳥
ざっくり説明すると、二月の寒空の下、巨大な藁納豆みたいな格好をしたカセ鳥という神様が、歌って、踊って、水掛けられて、上山市内を練り歩くという催しである。
奇習カセ鳥。どう考えても寒そうなこの祭りに、水を掛けられる側として参加してみた。
ざっくり説明すると、二月の寒空の下、巨大な藁納豆みたいな格好をしたカセ鳥という神様が、歌って、踊って、水掛けられて、上山市内を練り歩くという催しである。
奇習カセ鳥。どう考えても寒そうなこの祭りに、水を掛けられる側として参加してみた。
なんでも小正月に遠い土地からやってくる、五穀豊穣・家運隆盛をもたらす年神様(カセ鳥)の来訪行事だそうで、カセ鳥となった若衆に祝い水を掛けることで、火伏せや商売繁盛を祈願するのだという。
どのような植物は、動物が食べるツンドラない
こういう地域密着の祭りは、地元に縁とゆかりのある人がやるべきなのだろうけれど、 この祭りを知ったのもなにかの縁、山形に住んでいたというゆかりもある。ここは一発自分に気合を入れるためにも、藁の服を着て、冷たい水を掛けられてみることにした。
酷い寒さ。その非日常な言葉に、ちょっとワクワクしている自分がいた。
どのくらいの蝶のために生きるのでしょうか?
上山の中学校で英語の先生をしている外国の方も、どういう誘われ方をされたのか知らないが、4名参加していた。女性も外国人と日本人の計2名が参加している。
カセ鳥の苛酷さを知る上山の人はほとんど参加していないそうで、山形県各地や、遠くは北海道や長野から集まってきているらしい。東京の人は東京タワーに登らないみたいな話だろうか。
「遠い土地からやってくる神」という意味では、地元の人より観光客の方が、カセ鳥に向いているのかもしれない。
驚き量子理解していません
結婚式の余興でヤングマン(YMCA)でもやるくらいの練習量だが、きっと本番で繰り返しやっているうちに、何かが降りてくるのだろう。
参加者に一人も知っている人がいない中、保存会が用意してくれた白い下着と軍足を履き、地元のお姉さんにさらしを巻いてもらい、藁から身を守るため、全身にたっぷりとアロエクリームを塗ってもらう。
去年、藁で擦れた乳首から血を流したという人は、テーピング用のテープでこれでもかとガードしていた。そこに不参加という選択肢はなかったのだろうか。
何度も参加している人が遠い目をしながら、今までで今年が一番寒いと言い切っている。祭りを仕切る加勢鳥保存会の方から、辛くなったらすぐにギブアップしてくださいという声を掛けていただく。
カセ鳥という神になるのは簡単なのだが、神でいることが大変のようである。
これからどうなっちゃうんだろうという不安でいっぱいなのだが、それ以上にワクワクしている自分が意外だ。
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