2012年4月29日日曜日


※皆さんの持つ疑問を「質問用フォーム」へどんどんお寄せください。ただし、いただいた質問すべてにお返事を差し上げることはできないので、その場合はご了承ください。

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技術的なQ&A
安全性についてのQ&A
規制・表示についてのQ&A
環境についてのQ&A
バイオ食品ビジネスについてのQ&A
その他のQ&A

遺伝子組み換えってなに?

まず遺伝子暗号を解析して、どんな働きをしているかを調べます。そうすると特定の遺伝子の働きを押さえたり、またはこれを切り取って、別の生物の遺伝子配列の中にいれこみ、新しい性質をもった生物を作り出す事ができます。このような技術の事を、遺伝子組み換えといいます。

遺伝子組み換え食品ってなに?

遺伝子組み換え技術によって作られた、まったく新しい食品の事です。

遺伝子組み換え食品には、どんなものがあるの?

大豆やとうもろこしやナタネ、ジャガイモやワタ(綿)が代表的です。日本で流通しているのは、基本的に海外から輸入されたものです。

遺伝子組み換え食品と普通の食品との違いは?

いろいろな性質の違いがありますが、一番多いのが、除草剤耐性です(全体の71%)。次が殺虫性です(28%)

除草剤耐性作物ってなに?

たとえば、モンサント社が開発した遺伝子組み換え作物に、ラウンドアップ耐性という性質のあるものがあります。これは、ラウンドアップという自社の農薬(除草剤)に抵抗力を持たせたものです。

殺虫性作物ってなに?

作物自体に殺虫能力をもたせたものです。その作物を害虫がかじると、死んでしまいます。

農家にとって、除草剤耐性作物のメリットってなに?

農家にとっては、使用する農薬(除草剤)の種類と回数を減らせるといわれます。その結果、人件費を減らせ、コストダウンが可能になるというわけです。

農家にとって、殺虫性作物のメリットってなに?

メーカーによれば、作物自体が虫を殺すので、殺虫剤等の使用を減らす事が出来るという触れこみです。その結果、人件費を減らせ、コストダウンが可能になるといわれています。

除草剤耐性にしろ、殺虫性にしろ、アメリカなどの広大な土地での農業でないと、農家にとってのメリットは出てきません。

組み換え体利用ってなに?

微生物に遺伝子操作して有用物質、例えば食品添加物などを作らせることです。

一例としてチーズを作るとき、「キモシン」という天然酵素が必要ですが、これは高価です。

ところが、遺伝子操作をしたバクテリアによって、本来子牛の胃の中にしか存在しない「キモシン」を作り出す事ができます。これを増殖させたものが、人工的で安価な「バイオキモシン」です。

これをチーズなどに使えば、安価に製造できるというわけです。

「組み換え体利用」の安全性は?

「組み換え体利用」の食品で、大規模な食品公害事件が起き、死者が出た事があります。俗にいう、「L-トリプトファン」事件です。

「L-トリプトファン」事件ってなに?

1988年から89年にかけておこった食品公害事件です。必須アミノ酸である「L-トリプトファン」を、サプリメントとして昭和電工が組み換え体利用で製造しました。

ところが、これを食べた人で、米国を中心に1543名もの健康被害者を出し、死者は38人にものぼりました。

これは白血球の一種の好酸球が異常に増加し、全身の筋肉痛に襲われるという、EMS(好酸球増加筋肉痛症候群)と呼ばれるものです。

「L-トリプトファン」事件の原因は?

昭和電工のトリプトファン製造過程において用いられた組み換え微生物が、予期せぬ2種類のたんぱく質を作り、それが不純物として製品に混入した事が原因と見られています。

このように、微生物が遺伝子組み換えによってどのような挙動を示すのか、100%わかっているわけではなく、思いがけない物質が出来てしまう可能性は、常にあるといっていいでしょう。

「実質的同等性」って誰が考えたの?

90年代に入ると、米国のバイオ企業からの圧力が強まり、さらに米国経済の向上を狙う米国の政策面によって、次々にゆるい規制が発表されました。

その中で、FDA(米国食品医薬品局)が打ち出したのが、「実質的同等性」の確認という、新しい安全性評価の考え方です。

具体的に「実質的同等性」とは?

遺伝子組み換えの作物と普通の作物を、見た目、主要成分、性質などで比較し、ほぼ同等とみなせれば、あとは遺伝子操作によって新しく作られる物質の安全性が確認されることにより、安全性がもとの作物と同等とする考え方です。

ちなみに日本の厚生省の安全性評価指針も、同じ内容です。

「実質的同等性」の問題点とは?

この考え方の問題点は、作物全体としての安全性が調べられていないという点です。

長期間食べつづけて大丈夫なのかどうかという動物実験、アレルギーの臨床テストなどは、まったく行なわれていないのです。

なぜ安全性を調べないのか?

企業にとって、まともに安全性を調査すれば、コストがかかるからです。それに比べ「実質的同等性」の論理であれば、開発企業のコスト負担は大幅に減らせます。

遺伝子組み換え食品というのは、もとより、組み換え作物開発企業の利益重視という、政治的な思惑により、普及してきたものなのです。

安全性は立証されたのか?

安全性は、充分に立証されたとは言えません。長期にわたる健康への影響や、赤ちゃんへの影響といった、必要最低限の評価すら不要とされる現在の指針では、消費者の健康と安全は守られません。

むろん、第3者機関による安全性のチェックすら、現在はありません。

「ラウンドアップ」ってなに?

多国籍バイテク企業、モンサント社が生産する、世界で一番の売上を誇る除草剤です。

これは、植物のアミノ酸生成を阻害し、植物ならみな枯らしてしまう非選択性の除草剤といわれる、とても強力なものです。

モンサント社が遺伝子組み換え作物を開発する理由は?

強力な除草剤「ラウンドアップ」耐性の作物を開発する事により、今まで「ラウンドアップ」が使えなかった大豆やナタネに使用出来るようになるからです。

おかげで、空中散布しても作物は枯れず、大幅な省力化が出来るようになりました。

この結果、除草剤の売り上げが大幅にアップし、大きな利益を得るようになりました。

代表的な開発企業は?

モンサント社(米国)、ヘキスト・シェーリング・アグレボ社(ドイツ)、ローヌ・ブーラン社(フランス)、ノバルティス(旧チバガイギー)社(スイス)といった企業です。

みな、国際的な農薬メーカーで、自社の除草剤と、その耐性作物の種子をセット販売しています。

農家は特許料を支払うって?

98年7月に聞いたアイオワ州の組み換え展示ほ場の農場主の話によると、普通の大豆が17,95ドル。

ラウンドアップ耐性の組み換え大豆は24.45ドル

このうち種代は19.45ドルで、ライセンス料が5ドルということです。

このように、開発企業は組み換え作物において、種苗・農薬・使用権料・特許料で利益をあげる事ができるのです。

遺伝子組み換え食品の最大の輸入消費国は?

日本です。豆腐、しょうゆ、油、スナック菓子、大豆タンパク、コーンスターチなど、数多くの食品となっています。また、家畜の餌として、大量に使われています。安全性は調べられていません。

なぜ食べないほうがいいのでしょうか?

遺伝子組み換えジャガイモを食べさせたネズミの実験では、脳を含む臓器の重量が小さかったり、免疫力が低下したりという結果が出ています。

アレルギー性についても十分調べられておりません。このように、食品としての安全性が確認されていないからです。

食料危機を救う技術ではないのですか?

ちがいます。イメージはどうであれ、現実は、飢餓を救うような多収量とか、乾燥に強い品種などを開発しているのではなく、農薬企業が自社の農薬とセット売りで儲けようと、自社農薬の耐性作物を開発したものです。

消費者にとって安くなるとかのメリットはあるのですか?

食べる側には何のメリットもありません。混ぜて輸出されるので、価格が安いわけでもありません

逆に、分別コストがかかるからと、非組み換え作物(今まで食べていた普通の作物)の価格が上がってしまいました。

栄養価が上がるなどの改良ですか?

栄養価が高いわけでも、美味しくなったわけでもありません。

逆に、『今までと実質的に同等』などといわれ、消費者にとって、潜在的なリスクだけを負わされる食品なのです。

世界各国の状況はどうなのですか?

詳しくは、●コラムの方にかいてあります。一般的にいって、ヨーロッパ諸国は、組み換え作物に対して厳しい対応を行なっています。

なぜヨーロッパはアメリカにNO!といえるのですか?

なぜアメリカなどの輸出国に対し、輸入側であるヨーロッパが強い態度に出られるのかといえば、ヨーロッパ諸国がほぼ自給できているからです。

自給力を背景にした自立的関係があるため、米国に対応できるのです。

なぜ日本は強く言えないのでしょうか?

上の質問と関連しますが、自給率が異様に低いからです。

ですからたとえば、大豆やトウモロコシなどの大量輸入国である日本の表示化は、なんと貿易障壁とみなされてしまいます。ヨーロッパの場合と、ずいぶんな違いです。

分別出荷は可能なのか?

今まで米国は、「不可能だ」といってきましたが、非組み換えの需要が高まり、価格にプレミアムがついてきたとたん、「コストはかかるが可能だ」という態度に変わりました。

絶対無理といいつづけてきた、大手穀物商社カーギルでさえ、分別サービスを手がけると発表しています。

厚生省は、安全性をどのように調べているのか?

厚生省の食品衛生調査会が、安全性評価指針に適合しているかどうか調べているのですが、なんとそれは企業が提出してきた資料を見るだけの審査です。

第3者機関による追試はなされていません。

環境や生態系に影響を与えるのか?

与えます。デンマークの国立リソ研究所で行なった実験では、除草剤耐性ナタネの近隣の雑草が交雑して除草剤耐性を獲得し、3代先まで伝えた事が確認されています(Nature,March7,1996

こうして、雑草に農薬が効かなくなると、今度はもっと強力な除草剤の散布が必要になってしまいます。

他の生物に影響を与える事は無いか?

殺虫性作物が、目的とした害虫以外の生物に影響を与える危険性はあります

一例として、殺虫性作物が、農業にとって大切な土壌微生物やミミズを減らすという報告がなされています。(オレゴン州立大学インガムら、1995

組み換え作物が生物に影響を与えたという報告はあるのか?

いくつもあります。たとえばフランスの比較無脊椎神経生物学研究所の実験で、組み換えナタネの花の蜜を吸ったミツバチの寿命が半分になり、花のにおいを嗅ぎ分ける能力が半分になったという報告があります(New Scientist,Aug.16,1997

ほかにも、殺虫作物を食べたアブラムシを捕食したてんとう虫の寿命が短くなったり(New Scientist,Jan.1,1997)、同様にしてクサカゲロウが死んだりと、益虫にも影響する事がわかっています。(New Scientist,June 13,1998

生物特許とは?

現在、先住民が昔から薬用としてきた生物種の情報を、先進国の企業が聞き出し、採集し、遺伝子解析を行なう事が進められています。

自然にある動植物の有益な遺伝子を発見すると、遺伝子組み換えにより、有用な作物や薬などが開発できるからです。

従来、生命は特許の対象ではなかったのですが、米国が生物特許を認め、その他の先進国でも認める方向に向かっています。

生物特許のもつ問題とは?

そういった生物種のホットスポットはみな南にあり、そこでは先住民が有用なものを守り育ててきました。

ところが先進国の研究者が遺伝子解析によって有用遺伝子を発見すると、それに特許をかけて、開発者の利益のために私物化してしまいます。

その種苗を長い間守り育ててきた人々の権利はまったく省みられません。

生物特許は、遺伝子を略奪する行為として、今、途上国の人達から非難が高まっています。

今までの品種改良との違いは?

今までは、品種改良といっても、交配を繰り返すという方法で行なってきました。これとは違って、遺伝子組み換え作物では、遺伝子を直接入れかえるという方法で、まったく新しい品種を作り出していきます。

長い時間をかけて交配して行くのと比べて、まったく違う種(例えば昆虫や哺乳類でも)の遺伝子を取りいれる事が可能になる点が、最大の違いです。

遺伝子組み換え作物の作り方を教えて

これは長くなるので、まず、代表的な3つの方法をここに上げておきます。1つは『アグロバクテリウム法』、2つ目は『パーティクルガン法』、3つ目は『エレクトロ・ポレーション法』といいます。

「アグロバクテリウム法」ってなに?

最も最初に行なわれた方法です。

「アグロバクテリウム」というのは、土壌細菌の事です。普通、この細菌は植物に寄生して、その根にコブをつくって、それを養分として増殖します。

つまり、この微生物は、"コブを作る遺伝子"を持っていて、それを相手の植物の遺伝子に送りこむ性質をもっています。

で、"コブを作る遺伝子"の代わりに、"有用遺伝子"を組み込んで、再びこの細菌に戻せば、この細菌自らが有用遺伝子を相手の植物に送りこんでくれるのです。

「パーティクルガン法」ってなに?

「アグロバクテリウム法」は、穀物など、堅い細胞壁の植物ではうまくいきません。そこでアメリカで開発された方法がこれです。

まず、"有用遺伝子"を、金の微粒子に張りつけて筒の中にいれます。そして、下に置いた植物の細胞に向けて、高圧ガスなどで、(空気銃の様に)打ちこむのです。

「エレクトロ・ポレーション法」ってなに?

日本で行なわれている方法で、これも穀物に適用します。

細胞壁を取り払った(プロトプラストの状態という)、むき出しの核と、導入したい遺伝子を一緒に溶液に入れ、それに電圧をかけます。

すると、むき出しの細胞の表面に一時的に穴があいたような状態になり、遺伝子が入っていけるというわけです。

上の3つの方法のそれぞれの弱点って?

「アグロバクテリウム法」は、細胞壁の堅い植物(穀物など)ではうまくいきません。

「エレクトロ・ポレーション法」は、穀物でもいけますが、むき出し(=プロトプラスト)の状態にするため、ササニシキやコシヒカリなど、品種改良を積み重ねたため、生物学的に弱くなったものには適用できません。

「パーティクルガン法」は、ほとんどの植物に適用できますが、物理的に打ちこむという特性から、遺伝子が働く確率が極めて低いという弱点があげられます。

日本で遺伝子組み換え食品を栽培している農家はあるのですか?

一部の農家が、試験的に組み換え大豆を栽培しています。しかし、商業生産と云う形では、まだ行なわれていません。

栽培農家がどこにあるか教えて下さい

1つ上に書いたとおり、組み換え大豆の試験栽培がいくつかの農家で行なわれていますが、それは、北海道や岩手県などの一部の農家で行なわれているといいます。

なお、モンサント社は、現在、国内大豆の大規模栽培農家に対し、自社の組み換え大豆(及び農薬)を強く売りこんでいます。

組み換え食品と農薬は、どちらのほうが危険なのですか?

農薬は、比較的毒性がはっきりしたものが多いのに対して、組み換え食品は、毒性(特に慢性毒性)が調べられていないという、未知の部分があります。

このようにリスクの種類が違うため、簡単には比較できないと思います。

なお、長く使ってきた農薬といえど、最近になって環境ホルモン作用が発見されるものが出てきたりなど、新たなリスクが出現してきたものもあります。

家畜の餌として使われた場合、その家畜を食べる人間には害はないのですか?

家畜の餌の自給率は0%ですから、日本の家畜の餌の内の相当量が遺伝子組み換えです。

そういった餌を食べた家畜の肉や卵を人が食べた場合、いったいどうなるのかは、現在のところ調べられていません。

しかし、参考になる実験はほんの少しですが存在します。(次の質問で説明します)

組み換えられたDNAは、消化液で消化されるって聞いたけど?

ところが、ドイツで行なわれたネズミによる実験では、こんな結果が出ています。

まず大腸菌(M13細菌)のDNAをネズミに食べさせた後、調べてみると、消化液で消化されるはずのDNAが、消化されずに腸壁から体内へ吸収されてしまったのがわかりました。

2012年4月28日土曜日


[本の紹介]快楽主義の哲学 澁澤龍彦 著

大学生の頃に手にとって、なんとなくそのとき読むことをやめておいた澁澤龍彦氏。

でもやっぱりずっとどこかで気になっていたようで、古本屋で手にして、読むことになった。あの頃に読んでいたらどんな大人になっていただろうと思ったりする。

そう、そのときは「いや」で読まなかったのではなく

<196ページ 誘惑を恐れないこと より>

 若いうちは、どんどん片っぱしからいろんな本を読んだほうがよい。悪書も良書もありません。問題は、本を読む人の側にあります。いろんな精神的誘惑を受けてこそ、その人の内面世界は豊富になり、内面世界の地平線が広がっていくのです。

(中略)

ある種の本を毛ぎらいして読まないのは、けちな偽善者、臆病者です。もしかしたら、そういう危険な書物のなかに、だいじな宝が発見されるかもしれないのです。内心では読みたくてたまらないのに、なにか自分が影響されはしないかと、こわいような気がするのでしょう。

 いったい、そんなに自分というものをだいじにする必要があるのかどうか。これは、本の話ばかりではありません。恋愛でもなんでも同じことです。

もともと持っているものを刺激されることがわかっていたから、避けていた。

著者さんは、そんなことはお見通し。


<40ページ 博愛主義は、うその思想である より>

 たとえば、十個のリンゴを十人で分けて、快楽を得たとします。ところが、もしこれを百人に分けた場合、リンゴの味は変わらないかもしれないが、もう快楽はありません。

いまはもう博愛主義をさらにポジティブ・コーティングして「シェアしましょう詐欺」みたいなことになってるんですよ、センセ。といいながらお酌したい。


<47ページ 健全な精神こそ、不健全である より>

2012年4月26日木曜日


</head><body background="idx02.gif" id="readabilityBody" > <p><span><b>「食中毒を防ぐためには」</b></span><span><br/></span><span><br/> 八戸市総合健診センター 虻川 輝夫<br/></span></p><p>30才の主婦の方から質問がきております。この季節、食中毒が気にかかりま<br/> す。どんな病気で、どのようにしてかかり、予防する方法がありましたら教え<br/> て下さい。</p><p>Q1:食中毒の原因はなんですか?</p><p>A1:一言でいうと病原性を有する菌に汚染された食物を食べたために起こる<br/> 主として腹痛、下痢、嘔吐などの消化器症状や発熱をきたす一連の病気です。</p><p>Q2:普通の大腸菌と病原性大腸菌O?157とはどのように違うのですか?</p>

2012年4月25日水曜日


What is intelligent design?
インテリジェントデザインとは何か?

The theory of intelligent design says that life is so complex that it must have been designed by a higher intelligent being, and not evolved by natural selection - as Charles Darwin argued and the vast majority of scientists now believe. Followers argue that the scientific community is not as convinced by evolution as we are led to believe, and urge that we should be more critical in our consideration of evolution.
生命は複雑すぎるので、チャールズ・ダーウィンが論じ、大多数の科学者が正しいと考えている自然選択よって進化したのではなく、高次のインテリジェントな存在によってデザインされたはずだとインテリジェントデザイン理論は主張する。インテリジェントデザイン支持者は、我々が思っているほど科学界は進化論に納得しておらず、我々は進化論をもっと批判的に考慮すべきだと主張する。

Is there any scientific evidence for intelligent design?
インテリジェントデザインの科学的な証拠があるか?

No. ない

Is there any scientific evidence for evolution?
進化論に科学的な証拠があるか?

There's an HIV strain mutating as you read this, there's a fossil record going back millions of years - where do you want to start?
これを読んだいる間も、HIVの系統に突然変異が起きている。幾百万年前の化石が残っている。され、どこから始めようか?

2012年4月23日月曜日


60日 水不足な生菜食は腸内でオナラを大量生産するの巻

生菜食Aの生活をナチュハイ的に水なしで過ごしいると、オナラさんが止まらない時期がありました。それはひどいもので、布団の中、部屋、トイレ、風呂場と生菜食の便が発酵したガス臭が漂っている空間を作り上げていました。

体に水が不足すると便秘になるのはご存じの通り、大腸にある便の水分を少しでも体が吸収しようとするために便が堅くなり、排出しにくくなるからです。過食でモチリンの分泌が少ない、運動不足などによる蠕動運動の阻害もこれに拍車をかけると思います。

加えて、小腸や大腸に水分が不足すると腸内細菌が酸欠になり、好気性菌の発酵が妨げられ、嫌気性菌の発酵が優勢になると考えられます。嫌気性菌の発酵はいわゆる"腐敗"に相当するものが多く、体外にとって不要な物質やガスが生成します 。

以上をまとめますと、生菜食やナチュハイの食生活を送る上で正しく適切な水分(最低1から2L)をとり、適度な運動をしないと、生野菜効果は充分に発揮されません。それどころか、腸内に宿便を貯めてしまったり、腐敗が起こるなどの悪影響も起こしかねません。

甲田先生の著書によりますと、水分は取りすぎて体に害がでることが少ないので、トイレの近さと相談して最大限に水を飲むことを心がけていけるとよいようです。甲田先生は1日3Lの水を飲んだとき、体調は最高だったものの、電車でトイレに行きたくなったときの苦い経験から、1日2L程度にしたそうです。

ワタナベ

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59日 生菜食で少食中でも水を適切に飲まないと便秘や毒血症に

西式甲田療法では水を1 - 2L取るようにとありますが、個人差がありますので自分に適切な水分量を早めに把握して正しく毎日お水を取ることが大切です。水分不足になると、大腸で便から水分をしっかりと吸収するために、排泄しにくい便になってしまいます。

生菜食など生野菜リッチ生活を送っているという前提ですが、自分にあった水分量を測るには便の堅さや水分量を見て決めるのが簡単でよろしいと思います。半日断食をやっていると水を飲める時間は午前中が勝負だと思いますので、ここで水の量をコントロールするとよいです。


ブリストルスケールによる便の性状分類
排泄ケアナビ(HP)

ナチュハイ信者であったころの僕は水分を果物と生野菜に頼っていたんですけれども、そのときの便はまさにウサギのフン(上図の1)でありました。その後に西式甲田療法で朝に水を飲むようになって、いい感じの形になってきました。ただ、個性なのか1日2 - 3L飲まないと、毎日毎食後の排泄は起こりません。

以上をまとめますと、地球環境を救う毎日の排泄には適切な水分補給を行うことが必須です。生菜食や西式運動を組み合わせつつ、1日の適切な水分量をトイレを観察しながら決めることが簡単で良いかと思います。ただし断食などで宿便排泄ですと砂便など出ますので、通常モードのときにお試しあれ。

ワタナベ

追伸:
食事中の方がいましたら、不適切な表現を多数使用していることを深くお詫び申し上げます。。。

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58日 サラダやレバーは体に悪い!?

だめんず・うぉーかーを立ち読みで読んでいたら、半日断食に通じる記事があったので引用しいます。タイトルが少し不親切ですが、食べる時間や肉食の常識は間違っているよ、というSPAらしからぬ記事に驚きました。

南雲氏によると「1日3食」も間違った認識なのだとか。「朝起きてお腹がすいていないときは、体がまだ食料を欲していないということ。無理して3食取ろうとするよりは、食事を抜いたほうが体にはいいのです」。

また、フードプロデューサーの南清貴氏は「牛乳、レバーも決して体にいいわけではない」という。南氏によると肉は消化に時間も労力もかかる食べ物であり、貧血などで体調の悪いときに食べるのは控えたほうがよいとか。

「貧血気味のときは、ナッツや豆類がおすすめですね」とのことだ。同時に日本人の85%は体内で牛乳を分解できるシステムがないので、これも控えたほうがいいのだとか。我々の食に関する常識の中には、一度疑ってかかったほうがいいものがあるようだ。

サラダやレバーは体に悪い!?撮影/佃大平 文/週刊SPA!編集部
日刊SPA!
2012.01.24


まさに初めのパラグラフは半日断食のキモである朝食抜きに関する記述です。欲を言えば人間の体にはサイクルがあり、朝は排泄、昼は消化、夜は吸収とあるところまで言及をして欲しいところ。加えて、夕食から昼食まで18時間をあけるとモチリンの分泌が充分にされて、蠕動運動が活発になります。

2つめは、肉と乳製品はあくまで嗜好品であり、健康のためにはよろしくありませんというナチュハイ実践者お得意の内容です。食べるときは大量の生野菜と組み合わせる、もしくは穀物類と組み合わせて食べないなどの注意も書いてあれば100点満点のナチュハイ視点ではないでしょうか。

以上の記事から、少しづつですけれども健康法に関する常識が変わっている証拠ですから、このような大衆紙にもプチナチュハイやベジ 関連の特集があることは歓迎すべきことです。このような記事が増えていって欲しいと強く思います。ただ、引用はしませんでしたが、生サラダはアクがあるからおひたしを勧めている意見も書いてあり、それはどうなんでしょうと思います。。。

ワタナベ

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57日 過酷な生菜食Aレシピを工夫して乗り切るのも大切

いまさらで恐縮ですが、生菜食Aのレシピはとても過酷です。少食を抜きにしても、基本的に加熱食NG、間食NGに加えて、単調なレシピ。たしかに重度の病気になるか、自然愛を持った境地の悟りを開かないと実践するのは難しいです。実践するためのコツや知識をまとめていきたいと思います。

まず、苦にならずに実践できる人も少数いますので、ご自身で試されるのが一番だと思います。甲田先生著書で良く出てくる筑波の体育会系オジサマは体調不慮は少しあったものの、ご自身の限界にチャレンジする精神で生菜食を1年実践し、スポーツデータを採取しておりました。(苦行やチャレンジ精神旺盛な人向き)

生野菜や生果物は基本的にとてつもなく美味しいです。ブーテンコさんの著書にありますようにグリーン(葉物野菜)を食� �なれていくと、体がそれを欲して、道ばたの草花も美味しそうに見えてくるとあります。ナチュハイなどを実践して、生果物のおいしさに目覚めているかは、青菜の多いスムージーから入れば案外かんたんだと思います。

メカの力を頼るのは欠かすことができないと思います。ぺんぎんさんのブログにありますように青泥をバイタミックスで作ると恐ろしいほど口当たりのよい青泥スムージーになります。あとは低速ジューサーで青汁を絞ってゴクゴク、野菜カスをオカラや豆腐でネリネリして食べるのもオツなものです。

生菜食自身の内容ですが、野菜の鮮度は良いモノのほうが美味しいです。有機栽培である必要はありませんが、直売所にいったり、近所の八百屋でその土地の野菜を買う工夫をすると、野菜の鮮度とおいし� ��はきれいな比例関係にあることがわかると思います。有機だからといって良いとは一概に言えない。

青菜は味に癖が強いので、キャベツやレタスなどの食べやすいものを多めに入れる、大根は根が辛いので少なめにする、青泥自体がつらければ、リンゴや柑橘類を入れるなどなど。スムージーのように日本の季節の果物を週代わりでいれると、なかなか楽しく続けられます。今だと、キンカンやイチゴとか美味しいです。

上記に少しでてきましたが、ナチュハイやグリーンスムージー、野菜リッチなローフードを1年くらいやってみて、体が生野菜を求める体質が出来てきたら、生菜食にチャレンジをするのがよいと思います。生玄米の甘みが止められなくなること間違いなしです。

以上をまとめますと、食生活は肉体の習� ��に関わることですので、ジューサーやブレンダーを使う以外は少しづつ食生活に生野菜を取り入れながら様子をみることが大切です。英単語の記憶とは違い、体に習慣を覚えさせるには脳科学的に数ヶ月から1年は必要ですので、気長に無理をせずに行うのが仙人食への王道です。

ワタナベ

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56日 生菜食をすると戦闘力(免疫力)が2倍かつ全ての病に対応

生菜食をすることで免疫力が上がるというのは西式甲田療法をご存じの方でしたら当たり前すぎる内容です。諸説がありますが、生菜食+少食で腸内環境が整い、体が免疫システムを整えるエネルギーを得られ、免疫力が向上すると考えられます。少し定量的な記述があったので以下に引用。
インターフェロン(英 : Interferon、略号:IFN)とは、動物の体内で 病原体(特にウイルス)や 腫瘍細胞などの異物の侵入に反応して、細胞が分泌するタンパク質のこと。ウイルス増殖の阻止や 細胞増殖の抑制、免疫系および炎症の調節などの働きをするサイトカインの一種である。

もっと簡単に説明すれば、インターフェロンというタンパク質が癌(ガン)細胞や肝炎などの炎症病を強力に治してしまうというデータから、注射で体にインターフェロンを打ち込んで、体内のインターフェロンを増やして、癌(ガン)や炎症病を治そうといった治療法なのです。「インターフェロン療法」として知られています。

このインターフェロンは、誰の体にもあるもので、分かりやすくいえば「免疫力がこのくらいありますよ」といった、「免疫指数」ともいえるでしょう。体内のインターフェロンが多ければ多いほど「免疫力」がある、と言えるのです。

「健康な人」では 5,000~8,000単位、「慢性肝炎や糖尿病の 人」では 3,000くらい、「癌(ガン)やエイズの人」では 1,000くらいになるそうです。これは、病気になったからインターフェロンが低くなったのではなく、インターフェロンが低いから(免疫力が低いから)病気にまでなった、というのが正しいと思います。

ところが、生菜食をしている人のインターフェロン値は、どのくらいあるのかといいますと、これが 12,000~13,000の人がざらです。中には、20,000を超えている人もいるのです。「生菜食」が、人間の免疫力を高めていくからです。

これは、「生菜食」によって体の免疫力 が急速に高まっていき、体の浄化力がいや増し高まり、体内の汚れは浄化され、体内の癌(ガン)が役目を終えて消失した姿なのです。それが、インターフェロンの数値の面からも見てとれるのです。

2012年4月22日日曜日


buruburu2221さん

水はH2Oなので分子量は18g/モル

質量を分子量で割れば物質量(モル数)が計算できます。

10/18=5/9≒0.556

水10グラムは0.556モルですね。

2012年4月20日金曜日


解決済みの質問

ID非公開さん

どうもジャッパネット銀行やぱるるを使っている人が多いみたいですが
彼らは新生銀行やイーバンクの存在を知らないだけなのでしょうか?

違反報告

ベストアンサーに選ばれた回答

ID非公開さん

みんな知ってるけど、振込手数料無料の条件以外にこんなにデメリットがある。

新生銀行:
無料振込条件が厳しくなった
いつ口座維持手数料を取られるか分からない
ネットバンキングが使いにくい
元長銀なので心理的抵抗がある
総合的にいつさらに制度改悪されるかが分からない

イーバンク銀行:
入金・引出に手数料だけではなく時間までかかる
上記を無料で済ますには他の金融機関の口座開設やややこしい手続が必要

どちらの銀行ともコンビニATMに依存しているところがあるんだが、必ずしも便利なところにあるとは限らない。セブンイレブン等は偏りのある店舗展開をしているので。

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ベストアンサー以外の回答

(28件中1〜20件)

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ID非公開さん

2012年4月19日木曜日


第25回日本医学会総会

「医療における電解機能水」(アルカリイオン水、アルカリ還元水)

日時:平成11年4月2日(金)

場所:東京ビックサイト

 第7回機能水シンポジウム 2000東京大会はコチラ

アルカリイオン水(還元水・水素豊富水)の効用の検証

北洞 哲治(国立大蔵病院 消化器科)

 

緒言

"医療と水"、これは古くより重要な関わりをもってきたが改めてとりあげられることは少なかった。水は、いろいろな面で医療と関わってきたがここでは飲用水の面より考えてみたい。かつて飲用水の多くは川水あるいは地下水を用いていた。飲用水は水量が豊富であり、安価であることが第一であり、その条件を満たしていた。しかしながら、川水、地下水は汚染されやすい状態にあり、飲水を介した経口伝染病が時として問題となった。そのため川水を消毒し安全性を高め、伝染病を予防する目的で上水道が整備され、多くの経口感染症の予防が達せられ、水道水は豊富で、安価でかつ安全であることより飲用水としての地位を認知されるところとなった。

 近年、水の生体に与える影響が様々な分野で論議される中、飲用水においても豊富、安価、安全の3条件のみならず、おいしい水であること、体に良い(無害)水であることのより積極的な条件が付加価値として求められるようになった。その中で水道水から容易に生成され、健康との関わりも示唆されているアルカリイオン水(還元水・水素豊富水)(電解機能水、アルカリイオン水(還元水・水素豊富水)、アルカリ還元水)が注目の対象となりつつある。

 わが国で開発された独自のアルカリイオン水(還元水・水素豊富水)は、種々の腹部愁訴に対する効能を有する唯一の飲用水であり、健康の維持・増進、そして疾病の予防・改善にもその効用が期待されている。アルカリイオン水(還元水・水素豊富水)の効用の優れた傍証はこれまでいくつかなされてきたが、その時代的背景もあり、それらは今日的論拠には不充分であるとする気運が高まり、アルカリイオン水(還元水・水素豊富水)効用に対する信憑性への疑問とともに今日的科学的検証が要望されるに至った。

2012年4月17日火曜日


実は先月の26日未明、飛び出し事故でふーが亡くなりました。
発見したときには既に絶命しておりました。
ガラス蓋の指掛用の僅かな隙間から飛び出したようです。
もうすぐお誕生日だねと話していた矢先の事でした。

ふーがいなくなった水槽はとても広く感じます。
どんなに遅く帰っても、必ず出迎えてくれたフグがもういないのですから・・・。
そしてさらに困った事態が起きました。
それは、残ったきーです。
その日以降餌を食べなくなったのです。

手を変え品を変え、それでも全く食べません。
朝晩に必ずポンポコリンになるまで食べていた食いしん坊が全く食べないのです。
困りました・・・。

2012年4月16日月曜日



 植物は窒素をどう吸収するか?

植物を育てる場合、「窒素」「リン酸」「カリ」この3要素が大切なことは知られています。この中で窒素は植物を成長させる上で
特に重要なのですが、窒素の量の扱いをどうするかが自然環境を守る上で大切なことがわかっています。

植物にとって「窒素」は必要不可欠です。畑などにまかれた有機肥料の中の窒素成分は、当初アンモニア態窒素の状態です
。しかし、このままの状態では植物はこの栄養分を摂取することができません。

そこで、登場するのが土壌微生物の「硝化菌」です。硝化菌によって、アンモニア態窒素は『硝酸態窒素』に変化します。そし
て、やっと植物は窒素を吸収できるようになるのです。

つまり、肥料をまいてから植物が窒素を吸収できるようになるまでには、「アンモニア態窒素」→『硝酸態窒素』という過程を必
要とするためタイムラグがあります。

2012年4月14日土曜日


"マラソンに不向き"なフォームで脅威的な世界最高記録を樹立

今回は今私に、究極の身体開発の時代がいよいよ始まったと感じさせているアスリートの1人、長距離ランナー、ポーラ・ラドクリフ(図1)についてお話します。これは陸上競技関係者にはもちろんのこと、そうでない方にもこれからの人間の身体、身体運動、そしてその開発について考える上で大変参考になる話だと思います。

ラドクリフは18歳からクロスカントリーや1万mで世界的な活躍をしつづけ、2002年4月、ロンドンでマラソンデビュー。いきなり当時の世界最高記録にわずか9秒と迫る2時間18分56秒で優勝。さらに同年10月、2回目のマラソンとなったシカゴマラソンで2時間17分18秒という脅威的な世界記録を樹立。今、世界の女子マラソン界を震撼させているイギリスの選手です。(その後2003年に2時間15分25秒の世界記録を樹立)

私がラドクリフに興味を持ったのは、彼女の初マラソン前、"あのフォーム"では42kmはもたないという専門家の評が大勢を占めていたこと、それを覆す素晴らしい成績を残した今も、"あのフォーム"で押し切れるのは、がっしりした体格から生み出される猛烈なパワーがあるからという評や、あの走りにはこれまでのランニングフォームの常識を破る何かがありそうだが、何だかよくわからないという声もあること、高橋尚子を指導する小出義雄監督が彼女には2時間15分を切る力があると言っているということを聞いてからでした。マラソン専門家によれば"あのフォーム"で問題視されるのは、首を縦に振りながら、肩をいからせ、脇を開けてぐいぐい腕を振り、ガニ股気味で足の外側から接地する点だと言うのです。

そこで私は彼女が世界記録を樹立した時の走りをビデオでじっくり観てみました。これが、私が彼女を見る初めての機会です。そして、これはとんでもない選手が現われたと感じました。なるほど、外見だけ見ると、確かに首は不規則に上下に振られ、いかり肩で脇は大きく開かれ、腕は体幹部からかなり離れたところで振られ、両脚もセンターラインにキレイに沿って振り出されずO脚気味。着地は足の外側から入っていて、しかも足を着く位置も一線ではなくバラバラ。この外見ではいかにも無駄が多く見え、マラソンに不向きだと言われるのはもっともです。

しかし、その外見の内側に目をやると、そこにはこれまでのランナーには観られなかった画期的な動きがありました。それを一言でいうと、トカゲのような動きです。そして"あのフォーム"で問題視されている点のすべてが、このトカゲのような動きから生まれていることがわかったのです。

四足動物の動きが、スポーツの高度なパフォーマンスに近似しているという考え方は最近いろいろな人たちが唱え始めていますが、まさか爬虫類であるトカゲの動きを人間がすると考えている人はいないのではないでしょうか。しかしながら私の研究では、爬虫類よりさらに遡った魚類の動きをも人間は体現し得るし、それによって非常に高いパフォーマンスが生まれることも解明されています。ですから四足動物と魚類の間にいる爬虫類の動きを人間が体現することは、当然あり得るのです。このことは昨年(2002年)10月に上梓した『究極の身体』(運動科学総合研究所)で詳しく論証していますから、ぜひご参照ください。

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ラドクリフの首振りの基本は、トカゲの首の動きのと同じ

では、私がラドクリフはトカゲの動きをしていると言う具体的な根拠を挙げていきます。

彼女の首の動きには、左腕が後ろに引かれ左脚が前に運ばれる時に、首が少し左よりにかしぎながら前傾するという基本パターンがあります。これはトカゲが前に進む時の四肢と首の動きの関係と同じです。

少し複雑ですが、実際にご自分でも動きながらついてきてください。ここからは人間の動きとの関係を分かりやすくするために、トカゲの前肢を腕、後肢を脚と表現して説明していきます。トカゲの前進運動では、たとえば左腕が体重を支えながら後ろに引かれる時、右腕が浮きながら前に運ばれ、右脚は支持脚で左脚が浮きながら前に運ばれます。そして、この時、トカゲは首を左に向けて垂れるのです(図2)。逆に左腕と右脚が前に運ばれる時は、首は右に向かって垂れる。これがトカゲの動きの基本パターンの一つなのです。

では図2のトカゲを立ち上がらせてみましょう。すると、右脚が支持脚で左腕が後方に振られ左脚が浮きながら前へ運ばれ、首が左側に垂れる(図3)。これは正にラドクリフに見られた首の動きの基本パターンと同じです(ただし、彼女の場合、次にお話する「片漕ぎ走法」で、左肩腕を強く大きく長く下後方に落としているため、左腕の戻りと右腕の引きのタイミングが遅れている点が異なります)。

2012年4月13日金曜日


Q    What is focus assist?
A    Focus assist is a gauge designed to aid in rapid focusing and to help reduce the feeling of being "lost" while trying to focus on a sample. The scale bar displays a number based on the position of the objective lens. That number can be correlated with a particular sample vessel, allowing you to focus on a sample in that sample vessel more quickly in the future.

Q    How do I capture images on the FLoid™ Cell Imaging Station?
A     The FLoid™ device is primarily operated through a graphical user interface, much like a smart phone. You focus on the sample with the turn of a knob.

Q    Can the FLoid™ device measure cells in my image? 
A     Yes. The scale bar changes as the digital zoom level is changed, allowing easy estimation of sample sizes.

2012年4月12日木曜日


※皆さんの持つ疑問を「質問用フォーム」へどんどんお寄せください。ただし、いただいた質問すべてにお返事を差し上げることはできないので、その場合はご了承ください。

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技術的なQ&A
安全性についてのQ&A
規制・表示についてのQ&A
環境についてのQ&A
バイオ食品ビジネスについてのQ&A
その他のQ&A

遺伝子組み換えってなに?

まず遺伝子暗号を解析して、どんな働きをしているかを調べます。そうすると特定の遺伝子の働きを押さえたり、またはこれを切り取って、別の生物の遺伝子配列の中にいれこみ、新しい性質をもった生物を作り出す事ができます。このような技術の事を、遺伝子組み換えといいます。

遺伝子組み換え食品ってなに?

遺伝子組み換え技術によって作られた、まったく新しい食品の事です。

遺伝子組み換え食品には、どんなものがあるの?

大豆やとうもろこしやナタネ、ジャガイモやワタ(綿)が代表的です。日本で流通しているのは、基本的に海外から輸入されたものです。

遺伝子組み換え食品と普通の食品との違いは?

いろいろな性質の違いがありますが、一番多いのが、除草剤耐性です(全体の71%)。次が殺虫性です(28%)

除草剤耐性作物ってなに?

たとえば、モンサント社が開発した遺伝子組み換え作物に、ラウンドアップ耐性という性質のあるものがあります。これは、ラウンドアップという自社の農薬(除草剤)に抵抗力を持たせたものです。

殺虫性作物ってなに?

作物自体に殺虫能力をもたせたものです。その作物を害虫がかじると、死んでしまいます。

農家にとって、除草剤耐性作物のメリットってなに?

農家にとっては、使用する農薬(除草剤)の種類と回数を減らせるといわれます。その結果、人件費を減らせ、コストダウンが可能になるというわけです。

農家にとって、殺虫性作物のメリットってなに?

メーカーによれば、作物自体が虫を殺すので、殺虫剤等の使用を減らす事が出来るという触れこみです。その結果、人件費を減らせ、コストダウンが可能になるといわれています。

除草剤耐性にしろ、殺虫性にしろ、アメリカなどの広大な土地での農業でないと、農家にとってのメリットは出てきません。

組み換え体利用ってなに?

微生物に遺伝子操作して有用物質、例えば食品添加物などを作らせることです。

一例としてチーズを作るとき、「キモシン」という天然酵素が必要ですが、これは高価です。

ところが、遺伝子操作をしたバクテリアによって、本来子牛の胃の中にしか存在しない「キモシン」を作り出す事ができます。これを増殖させたものが、人工的で安価な「バイオキモシン」です。

これをチーズなどに使えば、安価に製造できるというわけです。

「組み換え体利用」の安全性は?

「組み換え体利用」の食品で、大規模な食品公害事件が起き、死者が出た事があります。俗にいう、「L-トリプトファン」事件です。

「L-トリプトファン」事件ってなに?

1988年から89年にかけておこった食品公害事件です。必須アミノ酸である「L-トリプトファン」を、サプリメントとして昭和電工が組み換え体利用で製造しました。

ところが、これを食べた人で、米国を中心に1543名もの健康被害者を出し、死者は38人にものぼりました。

これは白血球の一種の好酸球が異常に増加し、全身の筋肉痛に襲われるという、EMS(好酸球増加筋肉痛症候群)と呼ばれるものです。

「L-トリプトファン」事件の原因は?

昭和電工のトリプトファン製造過程において用いられた組み換え微生物が、予期せぬ2種類のたんぱく質を作り、それが不純物として製品に混入した事が原因と見られています。

このように、微生物が遺伝子組み換えによってどのような挙動を示すのか、100%わかっているわけではなく、思いがけない物質が出来てしまう可能性は、常にあるといっていいでしょう。

「実質的同等性」って誰が考えたの?

90年代に入ると、米国のバイオ企業からの圧力が強まり、さらに米国経済の向上を狙う米国の政策面によって、次々にゆるい規制が発表されました。

その中で、FDA(米国食品医薬品局)が打ち出したのが、「実質的同等性」の確認という、新しい安全性評価の考え方です。

具体的に「実質的同等性」とは?

遺伝子組み換えの作物と普通の作物を、見た目、主要成分、性質などで比較し、ほぼ同等とみなせれば、あとは遺伝子操作によって新しく作られる物質の安全性が確認されることにより、安全性がもとの作物と同等とする考え方です。

ちなみに日本の厚生省の安全性評価指針も、同じ内容です。

「実質的同等性」の問題点とは?

この考え方の問題点は、作物全体としての安全性が調べられていないという点です。

長期間食べつづけて大丈夫なのかどうかという動物実験、アレルギーの臨床テストなどは、まったく行なわれていないのです。

なぜ安全性を調べないのか?

企業にとって、まともに安全性を調査すれば、コストがかかるからです。それに比べ「実質的同等性」の論理であれば、開発企業のコスト負担は大幅に減らせます。

遺伝子組み換え食品というのは、もとより、組み換え作物開発企業の利益重視という、政治的な思惑により、普及してきたものなのです。

安全性は立証されたのか?

安全性は、充分に立証されたとは言えません。長期にわたる健康への影響や、赤ちゃんへの影響といった、必要最低限の評価すら不要とされる現在の指針では、消費者の健康と安全は守られません。

むろん、第3者機関による安全性のチェックすら、現在はありません。

「ラウンドアップ」ってなに?

多国籍バイテク企業、モンサント社が生産する、世界で一番の売上を誇る除草剤です。

これは、植物のアミノ酸生成を阻害し、植物ならみな枯らしてしまう非選択性の除草剤といわれる、とても強力なものです。

モンサント社が遺伝子組み換え作物を開発する理由は?

強力な除草剤「ラウンドアップ」耐性の作物を開発する事により、今まで「ラウンドアップ」が使えなかった大豆やナタネに使用出来るようになるからです。

おかげで、空中散布しても作物は枯れず、大幅な省力化が出来るようになりました。

この結果、除草剤の売り上げが大幅にアップし、大きな利益を得るようになりました。

代表的な開発企業は?

モンサント社(米国)、ヘキスト・シェーリング・アグレボ社(ドイツ)、ローヌ・ブーラン社(フランス)、ノバルティス(旧チバガイギー)社(スイス)といった企業です。

みな、国際的な農薬メーカーで、自社の除草剤と、その耐性作物の種子をセット販売しています。

農家は特許料を支払うって?

98年7月に聞いたアイオワ州の組み換え展示ほ場の農場主の話によると、普通の大豆が17,95ドル。

ラウンドアップ耐性の組み換え大豆は24.45ドル

このうち種代は19.45ドルで、ライセンス料が5ドルということです。

このように、開発企業は組み換え作物において、種苗・農薬・使用権料・特許料で利益をあげる事ができるのです。

遺伝子組み換え食品の最大の輸入消費国は?

日本です。豆腐、しょうゆ、油、スナック菓子、大豆タンパク、コーンスターチなど、数多くの食品となっています。また、家畜の餌として、大量に使われています。安全性は調べられていません。

なぜ食べないほうがいいのでしょうか?

遺伝子組み換えジャガイモを食べさせたネズミの実験では、脳を含む臓器の重量が小さかったり、免疫力が低下したりという結果が出ています。

アレルギー性についても十分調べられておりません。このように、食品としての安全性が確認されていないからです。

食料危機を救う技術ではないのですか?

ちがいます。イメージはどうであれ、現実は、飢餓を救うような多収量とか、乾燥に強い品種などを開発しているのではなく、農薬企業が自社の農薬とセット売りで儲けようと、自社農薬の耐性作物を開発したものです。

消費者にとって安くなるとかのメリットはあるのですか?

食べる側には何のメリットもありません。混ぜて輸出されるので、価格が安いわけでもありません

逆に、分別コストがかかるからと、非組み換え作物(今まで食べていた普通の作物)の価格が上がってしまいました。

栄養価が上がるなどの改良ですか?

栄養価が高いわけでも、美味しくなったわけでもありません。

逆に、『今までと実質的に同等』などといわれ、消費者にとって、潜在的なリスクだけを負わされる食品なのです。

世界各国の状況はどうなのですか?

詳しくは、●コラムの方にかいてあります。一般的にいって、ヨーロッパ諸国は、組み換え作物に対して厳しい対応を行なっています。

なぜヨーロッパはアメリカにNO!といえるのですか?

なぜアメリカなどの輸出国に対し、輸入側であるヨーロッパが強い態度に出られるのかといえば、ヨーロッパ諸国がほぼ自給できているからです。

自給力を背景にした自立的関係があるため、米国に対応できるのです。

なぜ日本は強く言えないのでしょうか?

上の質問と関連しますが、自給率が異様に低いからです。

ですからたとえば、大豆やトウモロコシなどの大量輸入国である日本の表示化は、なんと貿易障壁とみなされてしまいます。ヨーロッパの場合と、ずいぶんな違いです。

分別出荷は可能なのか?

今まで米国は、「不可能だ」といってきましたが、非組み換えの需要が高まり、価格にプレミアムがついてきたとたん、「コストはかかるが可能だ」という態度に変わりました。

絶対無理といいつづけてきた、大手穀物商社カーギルでさえ、分別サービスを手がけると発表しています。

厚生省は、安全性をどのように調べているのか?

厚生省の食品衛生調査会が、安全性評価指針に適合しているかどうか調べているのですが、なんとそれは企業が提出してきた資料を見るだけの審査です。

第3者機関による追試はなされていません。

環境や生態系に影響を与えるのか?

与えます。デンマークの国立リソ研究所で行なった実験では、除草剤耐性ナタネの近隣の雑草が交雑して除草剤耐性を獲得し、3代先まで伝えた事が確認されています(Nature,March7,1996

こうして、雑草に農薬が効かなくなると、今度はもっと強力な除草剤の散布が必要になってしまいます。

他の生物に影響を与える事は無いか?

殺虫性作物が、目的とした害虫以外の生物に影響を与える危険性はあります

一例として、殺虫性作物が、農業にとって大切な土壌微生物やミミズを減らすという報告がなされています。(オレゴン州立大学インガムら、1995

組み換え作物が生物に影響を与えたという報告はあるのか?

いくつもあります。たとえばフランスの比較無脊椎神経生物学研究所の実験で、組み換えナタネの花の蜜を吸ったミツバチの寿命が半分になり、花のにおいを嗅ぎ分ける能力が半分になったという報告があります(New Scientist,Aug.16,1997

ほかにも、殺虫作物を食べたアブラムシを捕食したてんとう虫の寿命が短くなったり(New Scientist,Jan.1,1997)、同様にしてクサカゲロウが死んだりと、益虫にも影響する事がわかっています。(New Scientist,June 13,1998

生物特許とは?

現在、先住民が昔から薬用としてきた生物種の情報を、先進国の企業が聞き出し、採集し、遺伝子解析を行なう事が進められています。

自然にある動植物の有益な遺伝子を発見すると、遺伝子組み換えにより、有用な作物や薬などが開発できるからです。

従来、生命は特許の対象ではなかったのですが、米国が生物特許を認め、その他の先進国でも認める方向に向かっています。

生物特許のもつ問題とは?

そういった生物種のホットスポットはみな南にあり、そこでは先住民が有用なものを守り育ててきました。

ところが先進国の研究者が遺伝子解析によって有用遺伝子を発見すると、それに特許をかけて、開発者の利益のために私物化してしまいます。

その種苗を長い間守り育ててきた人々の権利はまったく省みられません。

生物特許は、遺伝子を略奪する行為として、今、途上国の人達から非難が高まっています。

今までの品種改良との違いは?

今までは、品種改良といっても、交配を繰り返すという方法で行なってきました。これとは違って、遺伝子組み換え作物では、遺伝子を直接入れかえるという方法で、まったく新しい品種を作り出していきます。

長い時間をかけて交配して行くのと比べて、まったく違う種(例えば昆虫や哺乳類でも)の遺伝子を取りいれる事が可能になる点が、最大の違いです。

遺伝子組み換え作物の作り方を教えて

これは長くなるので、まず、代表的な3つの方法をここに上げておきます。1つは『アグロバクテリウム法』、2つ目は『パーティクルガン法』、3つ目は『エレクトロ・ポレーション法』といいます。

「アグロバクテリウム法」ってなに?

最も最初に行なわれた方法です。

「アグロバクテリウム」というのは、土壌細菌の事です。普通、この細菌は植物に寄生して、その根にコブをつくって、それを養分として増殖します。

つまり、この微生物は、"コブを作る遺伝子"を持っていて、それを相手の植物の遺伝子に送りこむ性質をもっています。

で、"コブを作る遺伝子"の代わりに、"有用遺伝子"を組み込んで、再びこの細菌に戻せば、この細菌自らが有用遺伝子を相手の植物に送りこんでくれるのです。

「パーティクルガン法」ってなに?

「アグロバクテリウム法」は、穀物など、堅い細胞壁の植物ではうまくいきません。そこでアメリカで開発された方法がこれです。

まず、"有用遺伝子"を、金の微粒子に張りつけて筒の中にいれます。そして、下に置いた植物の細胞に向けて、高圧ガスなどで、(空気銃の様に)打ちこむのです。

「エレクトロ・ポレーション法」ってなに?

日本で行なわれている方法で、これも穀物に適用します。

細胞壁を取り払った(プロトプラストの状態という)、むき出しの核と、導入したい遺伝子を一緒に溶液に入れ、それに電圧をかけます。

すると、むき出しの細胞の表面に一時的に穴があいたような状態になり、遺伝子が入っていけるというわけです。

上の3つの方法のそれぞれの弱点って?

「アグロバクテリウム法」は、細胞壁の堅い植物(穀物など)ではうまくいきません。

「エレクトロ・ポレーション法」は、穀物でもいけますが、むき出し(=プロトプラスト)の状態にするため、ササニシキやコシヒカリなど、品種改良を積み重ねたため、生物学的に弱くなったものには適用できません。

「パーティクルガン法」は、ほとんどの植物に適用できますが、物理的に打ちこむという特性から、遺伝子が働く確率が極めて低いという弱点があげられます。

日本で遺伝子組み換え食品を栽培している農家はあるのですか?

一部の農家が、試験的に組み換え大豆を栽培しています。しかし、商業生産と云う形では、まだ行なわれていません。

栽培農家がどこにあるか教えて下さい

1つ上に書いたとおり、組み換え大豆の試験栽培がいくつかの農家で行なわれていますが、それは、北海道や岩手県などの一部の農家で行なわれているといいます。

なお、モンサント社は、現在、国内大豆の大規模栽培農家に対し、自社の組み換え大豆(及び農薬)を強く売りこんでいます。

組み換え食品と農薬は、どちらのほうが危険なのですか?

農薬は、比較的毒性がはっきりしたものが多いのに対して、組み換え食品は、毒性(特に慢性毒性)が調べられていないという、未知の部分があります。

このようにリスクの種類が違うため、簡単には比較できないと思います。

なお、長く使ってきた農薬といえど、最近になって環境ホルモン作用が発見されるものが出てきたりなど、新たなリスクが出現してきたものもあります。

家畜の餌として使われた場合、その家畜を食べる人間には害はないのですか?

家畜の餌の自給率は0%ですから、日本の家畜の餌の内の相当量が遺伝子組み換えです。

そういった餌を食べた家畜の肉や卵を人が食べた場合、いったいどうなるのかは、現在のところ調べられていません。

しかし、参考になる実験はほんの少しですが存在します。(次の質問で説明します)

組み換えられたDNAは、消化液で消化されるって聞いたけど?

ところが、ドイツで行なわれたネズミによる実験では、こんな結果が出ています。

まず大腸菌(M13細菌)のDNAをネズミに食べさせた後、調べてみると、消化液で消化されるはずのDNAが、消化されずに腸壁から体内へ吸収されてしまったのがわかりました。

2012年4月10日火曜日


</head><body id="readabilityBody" > <p>■■■ 日韓古代交流史――基礎知識[乙:朝鮮人は来なかった]――(解法者)■■■</p><p>◆◆◆ 基礎知識(30) 投稿者:解法者 投稿日:2010年 8月14日(土)13時37分19秒 ◆◆◆</p><p>>朝鮮人は来なかった(1)<</p><p> 我々は、『先史時代、朝鮮半島から先端技術や文化を携えて多くの人々が渡来した』(「縄文人と渡来人の遭遇−日本人の誕生へ−」小林青樹[『NHKスペシャル 日本人はるかな旅{以下『はるかな旅』という}第5巻 そして"日本人"が生まれた』]日本放送出版協会 2002年1月30日 冒頭)、『今から2300年前ころ、朝鮮半島や中国から人々が渡来し、水田耕作の技術を日本にもたらした。つまり弥生時代になって、渡来人がやってきて、水田耕作が行われるようになった』(『NHK 日本人はるかな旅〔以下『NHKはるかな旅』という〕4.イネ、知られざる1万年の旅』あかね書房 2003年4月5日 6頁)、『弥生時代のはじめに、つぎつぎと日� ��列島にやってきた渡来人、かれらはすすんだ水田稲作の技術を手に、日本列島の各地にひろがり、巨大な集落をきずいていきます』(『NHKはるかな旅』5.そして"日本人"が生まれた 3頁)、と習ってこなかったか?<br/> また、「日本の縄文時代は、(中略)人々は狩猟や漁猟に明け暮れていた」と教えられてこなかったか? その代表的なものに『日本列島は、紀元前300年ぐらいに稲を持ったボ−ドピ−プルがやって来るまで、闇の中にいました。この闇の時代のことを"縄文時代"といいます。旧石器時代に続く時代で、この狩猟採取生活が八千年も続いたというというのは、驚くべきことです。文明は交流によって生まれます。他の文明から影響を受けずにいると、人類はいつまでも進歩しないということを雄弁に物 語ってます』(『文学から見た日本歴史』司馬遼太郎〔ケンブリッジ大学・英国日本研究会主催のシンポジウムでの特別後援−1987年〕[『日本人ル−ツの謎を解く−縄文人は日本人と韓国人の祖先だった−』長浜浩明 展転社 2010 年5月27日 23頁])。『日本人は東アジアの最後進民族です。(中略)中国人は偉大な民族で起源0年頃、既に代数の初歩を解いていたのですが、当時の日本人ときたら、やっと水稲栽培の技術が全国に広がったらしいという段階、まだ自らの文字も持たず、統一国家も形成しておらず、どうやら石器時代から脱却したらしい状態です。(中略)中国人は紀元前600年頃に(水稲栽培)を発見してました。中国人は当時の超先進民族です(『日本人とは何か 上巻』山本七平 PHP研究所 1989年9月4日 29頁)。<br/> ところが、最近の研究では、【朝鮮人などの渡来人など日本列島に来たために日本人が豊かな生活を送れるようになったのではなく、元々いた縄文人がとても豊かな生活を送っており、そもそも朝鮮人などの渡来� �などが集団として日本列島に来たことがなかった】というのが、定説になりつつある。</p><p>◆◆◆ 基礎知識(31) 投稿者:解法者 投稿日:2010年 8月15日(日)16時02分21秒 ◆◆◆</p><p>>朝鮮人は来なかった(2)<</p><p> まず、稲作の話を少ししたいと思う。最近の研究で、稲作が始まったのは中国の長江下流域で約7000年前(紀元前5000年頃)ということがわかった。最初は「焼畑」であった。そして、6000年前(紀元前4000年頃)には日本にその技術が伝わり、「熱帯ジャポニカ」という品種が栽培されていた。水稲栽培が始まったのは中国の長江中下流域で約6000年前(紀元前4000年頃)。日本の北部九州では3000年前(紀元前1000年頃)には灌漑施設を伴った水稲栽培が行われていたのである。朝鮮で水田稲作が始まったのは紀元前1000年前頃からであるから、日本の方が朝鮮より遥かに早く稲作が始められていたのである。つまり、朝 鮮半島から稲作が日本に伝わったのではなく、日本から朝鮮半島に伝えられたのである(末尾の拙稿参照)このことはまた後で説明したい。日本における稲作は、焼畑にしても水稲にしても中国より1000年遅れて開始されたのであって、この稲作を担っていたのが、縄文人である。「縄文人はおしゃれで、髪を結い上げ、アクセサリ−を着け、赤や黒で彩られた衣服を着ていた。技術レベルは高く、漆器、土器、織物まで作っていた。植物栽培は既に始まっており、固有の尺度を使って建物を建て、巨木や盛り土による土木工事を行っていた。聖なる広場を中心に計画的に造られた都市があり、人口は500人を超えていたと考えられている。翡翠(ヒスイ)や黒曜石、食糧の交換ネットワ−クがあり、発達した航海術によって日本海� ��太平洋を往還していた。その行動域は大陸にまで及んでいた」(『縄文学への道』小山修三 日本放送出版協会〔NHKブックス 769〕1996年6月20日 3頁)。「司馬遼太郎」や「山本七平」がいう縄文人は闇の中にいたわけではなく、東アジアの最後進民族でもなかったのである。</p><p>◆◆◆ 基礎知識(32) 投稿者:解法者 投稿日:2010年 8月16日(月)12時28分57秒 ◆◆◆</p><p>>朝鮮人は来なかった(3)<</p><p> まず最初に「日本原人」は存在しなかったことである(「日本原人は実在したか」高山 博〔『争点 日本の歴史 1 原始編(旧石器〜縄文・弥生時代)』鈴木公雄 新人物往来社 1991年10月20日 29頁〕)。ジャワ原人、北京原人に平行する中期更新世人類(120万年前〜12.8万年前)の人類の人骨が日本で発見される可能性は地質学・地理学的にみてかなり低いとされ、「明石原人」も中期更新世人類に該当しないとされている(「高山 博」−前掲書 39頁)。<br/> したがって、現在の日本人は外から日本列島にやって来たことになる。これが旧石器時代の人々である。旧石器時代と言っても日本でその痕跡が顕著なのは「岩宿遺跡」(群馬県みどり市笠懸町)を始めとする約3万年前〜1.2万年前の後期旧石器時代のものであるから、そのころには日本列島に人の痕跡が顕著となっていたと考えられる(「旧石器時代の集団はどこまで復元できるか」小野 昭−前掲書 63頁)。<br/>★ 日本列島の旧石器時代<br/> <br/>★ 岩宿遺跡<br/>  </p><p>◆◆◆ 基礎知識(33) 投稿者:解法者 投稿日:2010年 8月17日(火)15時43分11秒 ◆◆◆</p><p>>朝鮮人は来なかった(4)<</p><p> 旧石器時代は前期(250年前〜12万年前)、中期(30万前〜3万年前)、後期(3万前年〜1万年前)、に区分されるが、日本に人々が移住して来たのは、中期の末期〜後期であるとされている。旧石器時代は氷河期(300年前〜1万年前)だったが、海面が今より40m〜100くらい低く、シベリアと朝鮮半島が日本列島につながっており、日本海も内海となっていた。シベリアからはナウマンゾウ、オオツノジカ、ヤギュウなどの大型草食動物を求めて日本列島にやって来た。大型動物は当時の人々の最大の食糧源で、ナウマンゾウからは肉が1.5トン〜2トンは採れるとされ、大人2人と子供数人の家族ならば、焼肉パ−ティが1000回もでき る量で極めて効率が良い狩猟だったのである。彼らが捕殺したとされる約4万年前のナウマンゾウ、オオツノジカの骨が長野県信濃町の野尻湖湖底から発掘されている(「松本武彦」−前掲書 35頁)。彼らがシベリアからやって来た証としては、シベリアで発達した「細石刃」が北海道を中心に発見されていることにある(『日本人とは何か』安斉正人 柏書房 2010年6月15日 68頁、「マンモスハンタ−、シベリアからの旅立ち」浦林竜太・戸沢冬樹〔『NHKスペシャル 日本人はるかな旅』[以下『はるかな旅』という]第1巻 マンモスハンタ−、シベリアからの旅立ち 日本放送出版協会 2001年8月20日 58頁〕、(「堤 隆」〔『日本人の起源』産経新聞社 2009年5月30日 39頁〕)。彼らは木や骨の柄の先端に近いところに溝を掘り、薄い「細石刃」の小片をはめ込んで、動物などの狩りに使用していた。<br/> そして、注目すべきはこの時代には既に「農耕」が行われていたらしいということである。これは「局部磨製石斧」というもので、土堀りに使われたとされている。ただ、この時代は氷河期で農耕は長くは続かなかったらしい。3万年前ころには「局部磨製石斧」は消えてしまっている(「松本武彦」−前掲書 38頁)。<br/>★ 氷河期<br/> </p><p>◆◆◆ 基礎知識(34) 投稿者:解法者 投稿日:2010年 8月17日(火)15時41分59秒 ◆◆◆</p><p>>朝鮮人は来なかった(5)<</p><p> 同じく氷河期には、今のタイからボルネオあたりは地続きであり(「小山修三」−前掲書 142頁、『全集 日本の歴史 第1巻 列島創世記』松本武彦 小学館2007年11月14日 43頁)、ここを「スンダランド」と呼び、ここにアフリカからインドを通って人々がやって来た。そして、ここから台湾、沖縄を経由して日本列島にやって来た(古モンゴロイド)。それは種子島にある約3万年前の「大津保畑遺跡」や鹿児島にある約2万4千年前の「耳取遺跡」がそれを物語っている。沖縄で発見された約1万8千年前の港川人骨が南から北へとやってきた証となっている(「巨大噴火に消えた黒潮の民」荻野太朗〔『はるかな旅』第2巻 44頁〕、「港川人骨� ��ら探る日本人の起源」馬場悠男〔同 106頁〕)。ただ、その後、約1万年間、沖縄では遺跡や人骨が発見されないことから、彼らは消滅してしまったと考えられている。「沖縄のような限られた面積の島では、狩猟採集だけで人口を維持、増加させるレベルでの適応は不可能」というのが、その理由である(「高宮広土」〔『日本人の起源』30頁〕)、また、「港川人は縄文人の遠い祖先である」(『骨が語る日本史(解説付新装版)』鈴木 尚 学生社 2009年5月30日 59頁)とされてきたが、「人骨の分析から縄文人とは異なり、その後にやって来た縄文的特徴を備えた人々によって駆逐された可能性が高い」(「馬場悠男」〔『日本人の起源』30頁〕)とされている。<br/> 現在の沖縄の人たちのル−ツは約6千八百年前に日本本土から南下した縄文系の人たちだったとされている。それは伊礼原遺跡から九州産の黒曜石や新潟の翡翠(ヒスイ)などが出土しており、琉球語は日本語と同系統の言語であることからも、本土からの人の流れを裏付けている(「長浜浩明」−前掲書 18頁)。なお、沖縄から港川人を祖先に持つ人々は南九州に渡った者もいるとされるが、彼らは「鬼界カルデラ」の大噴火(「貝文土器の時代」新東晃一〔『はるかな旅』第2巻 167頁� ��)により滅びてしまったとされる(「荻野太朗」−前掲書 93頁)。これを逃れて四国・中国などに渡った人々もいただろうが(「荻野太朗」−前掲書 97頁、「馬場悠男」−前掲書 12頁)、その痕跡は途絶えている。<br/>アイヌについては末尾(26)で説明する。<br/>★ スンダランド<br/><br/>★ 大津保畑遺跡<br/> <br/>★ 耳取遺跡<br/> <br/>★ 港川遺跡<br/> <br/>★ モンゴロイド<br/> </p><p>◆◆◆ 基礎知識(35) 投稿者:解法者 投稿日:2010年 8月18日(水)12時36分24秒 ◆◆◆</p><p>>朝鮮人は来なかった(6)<</p><p> こうしたシベリアから渡ってきた人々(新モンゴロイド)が現在の日本人の祖先ということになる。理解を深めるために、前述したことをもう一度繰り返すが、シベリアには独特の「細石刃石器」が見られる(『日本人とは何か』安斉正人 柏書房 2010年6月15日 69頁)。シベリアに近い北海道の先住民たちは「小型剥片石器」を使っていたが、2万1500年を挟んだ1000年〜2000年の間に「細石刃石器」に取って代わられたとされる(「安斉正人」−前掲書 136頁)。そして、これが次第に関東地方にまで伝わっていったのである。このことから、こうした石器を持った人々がシベリアから日本に渡って来たという証になる。この「細石刃石器� �とは、木や骨の先端に溝を彫り、そこに鋭利な細石刃をはめ込んで主に槍としてナウマンゾウなどの大型草食動物を狩猟するときに使用されるものである。<br/> ところで、縄文時代は土器が生まれたことを以って名づけられたもので、約1万5千年前から始まり、約3000年前(紀元前1000年)に終わるとされている。もちろん、研究者により若干時代区分が異なっている(「縄文時代はいつ始まったか」鈴木公雄〔『全集 日本の歴史 第1巻 列島創世記』78頁〕)。ただ、縄文時代の人々も旧石器時代の人たちにつながっている。こうした人々は沖縄にまで移住している。後述のとおり北海道の人々の遺伝子と沖縄の人々とのそれとが似通っていることは、このことを物語っている。<br/> つまり、旧石器時代の人々と縄� �時代の人々は断絶してないのである。<br/>★ 剥片石器<br/> <br/>★ 細石刃石器<br/> <br/>★ 縄文時代<br/> <br/>◆ 新モンゴロイド<br/>  朝鮮半島などからやって来た人たちを「新モンゴロイド」と言い、弥生人の祖先とな<br/> ったという考えもあるが、これ誤りで、シベリアから渡って来た人たちが「新モンゴロ<br/> イド」であり、彼らが縄文人の祖先で、これが弥生人に進化したものである。『縄文人と似た集団が東アジアで見つからない理由は、東アジアの諸集団がいろいろなル−トで日<br/> 本に入ってきて縄文人となったが、その後、シベリアから寒冷地に適応した新モンゴロ<br/> イド(北方系アジア人)と呼ばれる集団が東アジアに広がり、この地域にいた縄文人の<br/> 祖先は駆逐されて残らず、日本の縄文人だけが残った』(「中橋孝博」〔『ここまでわか<br/> ってきた 日本人の起源』産経新聞 生命ビッグバン取材班 産経新� �出版 89<br/> 頁〕)。</p><p>◆◆◆ 基礎知識(36) 投稿者:解法者 投稿日:2010年 8月20日(金)20時07分46秒 ◆◆◆</p><p>>朝鮮人は来なかった(7)<</p>

2012年4月9日月曜日


オゾン層や紫外線に関する基礎知識

A:
地表に到達する太陽紫外線は、オゾン層の影響を受けます。太陽紫外線の一部はオゾン層で吸収されるため、一般的にオゾン層のオゾン濃度が低いほど地表の紫外線量は高く、逆にオゾン濃度が高いほど地表の紫外線量は低くなるという関係があります。

<参考>平成22年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書上の関連記述
  第3部 1.太陽紫外線の概要(P105~P113)[PDF 1.5MB]

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A:
太陽からの紫外線は、地球の大気圏を通ることで部分的に吸収されます。吸収される量は、大気中のオゾン全量の影響の他、大気圏を通る太陽光の経路によって決まります。 例えば、太陽高度が低いほどオゾン層を斜めに通過するため、オゾンによる吸収の影響を受けて大きく減少します。また、太陽高度が高いほど一般的に紫外線量は多くなります。

<参考>平成22年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書上の関連記述
  第3部 1―3.紫外線量の変動要因(P109~P113)[PDF 1.3MB]

<<質問へもどる

A:
UVインデックスは、人体の日焼け(紅斑)に関係する紫外線の強さを分かりやすく表すために利用されている指標です。UVインデックスは、1から11+の値で表されます。

2012年4月7日土曜日


リンパマッサージとかリンパドレナージュとか流行で色々あるんだけど

そもそもリンパ液とか体液の循環のことを全くわかっていない人が多い

医療従事者で麻酔も経験し救急救命までやったことのある私でも全くわかっていなかった

血液は血管から決して外に出ない閉鎖式の循環系で

心臓と動脈 静脈のポンプの力で動いている。そして動脈と静脈はそのまま繋がっている。

「リンパに吸収されるのは1割で静脈に吸収されるのが9割だから

リンパなんて関係ない 静脈マッサージが重要」なんて言う人がいるけど

まったくナンセンスな話です。

そもそもこれらの循環は血栓ができなければ悪くはならない。

問題は動脈から出た 染み出したとうよりバラまかれた体液=細胞間液=リンパ液だ

< p>リンパ液の定義がはっきりしていなく 本当はリンパ管の中だけがリンパ液ではなく

細胞の間を流れる体液=細胞間液も含め リンパ液は身体の隅々まで流れ

細胞に栄養と酸素をあたえている。何からできているかというと血液からできている

赤血球を含まない液体だ。

2012年4月6日金曜日


ここでは、簡単に生殖技術の歴史について紹介しておきます。裁判例については判決が出た年を書いています。諸説あるところは?が付いています。

1799?     イギリスで世界初のAIHによる出産。

1884      アメリカで世界初のAIDによる出産。

1949      日本初のAIDによる出産。

1978      イギリスで世界初の体外受精による出産。

1980?     アメリカで世界初の人工授精型代理出産による出産。

1983      日本初の体外受精による出産。

          ハパランダ事件(スウェーデン)。AIDにより子をもうけた夫婦の夫が父性の否認を求めて提訴。夫の訴えが認められる。

1986?     アメリカで世界初の体外受精型代理出産による出産。

1988      ベビーM事件(アメリカ)。人工授精型代理出産によって子を出産した女性が子の引き渡しを拒否。父親を代理出産依頼者夫� ��の夫、母親を出産した女性とし、養育権が父親に、母親には訪問権が認められた。

2012年4月4日水曜日


生物学におけるヒトとは、生物の一種であり、動物界後生動物亜界脊索動物門羊膜亜門哺乳綱真獣亜綱正獣下綱霊長目真猿亜目狭鼻猿下目ヒト上科ヒト科ヒト下科ホモ属サピエンス種サピエンス亜種に属する種である。「ヒト」はいわゆる「人間」の生物学上の標準和名である。生物学上の種としての存在を指す場合には、カタカナを用いて、こう標記することが多い。

その学名「Homo sapiens」(ホモ・サピエンス)は「知恵のある人」の意味である。この項では、人の生物学的側面について述べる。

ヒトの進化については「人類の進化」および「古人類学」の項目を参照のこと。 なお、化石人類を含めた広義のヒトについてはヒト亜族を参照のこと。

ヒトとは、いわゆる人間のことで、学名をHomo sapiens sapiens (ホモ・サピエンス・サピエンス)とする動物の標準和名である。現在の地球上に存在する人類はすべてこの種に属する。

分布は世界中に及び、その多様性も幅広い。ヒトの学習能力の高さからその行動、習性、習慣は非常に多様で民族、文化、個人によっても大きく異なるが、同時に一定の類似パターンが見られる。また外見などの形質も地域に特化した結果人種(コーカソイド・モンゴロイド・ネグロイド等)と形容されるグループに分類される。しかし全ての人種間で完全な交配が可能であり全てヒトという同一種である。統一的な説明はなかなかに難しいため詳細はそれぞれの項目を参照されたい。

古来より、万物の霊長であり、そのためヒトは他の動物、さらには他の全ての生物から区別されるという考えがあるが、生物学的にはヒトを特別視する合理的な理由はない。また、ヒトの祖先はサルであると言われるが、ヒト自身もアフリカ類人猿の一種であり、サルから別の生物へ進化したというわけではない。分類学的にはサル目ヒト科ヒト属に属する。

[編集] 外部形態

サル目としては極めて大型の種。これより大きいものにゴリラとオランウータンがあるが、いずれもサル目としては群を抜いて大きい。なお、動物一般には頭部先端から尻、または尾までの長さを測定するが、ヒトでは尾に該当する部位が退化しており標準の大きさとして直立時の高さ(身長)を測定することが多いので、他種との直接の比較は難しい。

体長は雄の成体でおおよそ160~180cm、体重は50~90kg程度。雌は雄よりやや小さく、約10%減程度と見てよい。基本的な体の仕組みについて、サル目に共通の特徴、類人猿に共通の特徴以外に、ヒトに独自の特徴としては、以下の点が挙げられる。

  • 完全に直立の姿勢を取れる。頭が両足裏の間の真上に乗る位置にある。
  • 乳幼児を除いて、ほとんどの場合二足歩行を行う。
  • 前足の付け根が背中面の位置に近い。
  • 後ろ足が手(他種でいう前足)よりも長く、かかとがある。
  • 体表面のほとんどの毛が薄く、ほとんどの皮膚が露出する。

以下、各部分について説明する。

[編集] 頭部

頭頂部が非常に大きく丸い。これは大脳が発達しているためである。顔面はほぼ垂直、あごの先端がややとがる(おとがい)。顔面の上から後ろにかけて毛(頭髪)が密生する。頭髪に覆われる部分以外は肌が露出することが多いが、雄は顔面下部に毛を密生することがある(髭)。目の上、まぶたのやや上に一対の横長の隆起があり、ここに毛を密生する(眉)。鼻は前に突出し、鼻孔は下向きに開く。口の周囲の粘膜の一部が常に反転して外に向いている(唇)。

[編集] 胴部

直立姿勢であることによって、背面はやや中央がくぼんだやや弓なりな平面を成し、胸と腹がやや前に突き出した形になる。また、両側の肩胛骨がほぼ同一平面に並び、平らな背中を形成する。 胴を支える脊椎は骨盤によって受け止められる。その為他の霊長目とは違い直立姿勢によって発生する上部の加重軽減するためにやや弓なりに組まれている。ただし全ての加重を軽減できるものではなく、そのことがヒト独特の脊椎(主に腰椎)に加重ストレスが掛かった損傷状態である腰痛を引き起こす要因になる。

雌では胸に一対の乳房が発達する。また、腰骨は幅広くなっており、腰の後部に多くの筋肉と脂肪がつき、丸く発達する(尻)。尻の隆起は主として二足歩行によって必要とされたために発達したものと考えられる。しかし雌の尻は脂肪の蓄積が多くてより発達し、乳房の発達と共に二次性徴の一つとされる。特に雌における乳房は性的成熟が始まるとすぐに発達が始まり、妊娠によってさらに発達するとはいえ、非妊娠期、非保育期間にもその隆起が維持される点で、ヒトに特異なものである。これには、性的アピールの意味があるとされるが、その進化の過程や理由については様々な議論がある。乳房の項を参照。

[編集] 前足(腕)

前足は手と呼ばれ、歩行には使われない。あえて使う場合には多くの場合掌側を地につけ歩き、チンパンジーなどに見られるようなナックル・ウォークは一般的でない。

肩関節の自由が大きく、腕を真っすぐに上に伸ばし、あるいは左右に広げてやや後ろに曲げることが可能である。親指が完全に掌と向かい合う。指先は器用。

[編集] 後足

後足は単に足とも呼ばれ、歩行のために特化している。膝を完全に伸ばした姿勢が取れる。膝は四足歩行時にここを接地させるので肥厚しやすい。かかととつま先がアーチを形成し、間の部分(土踏まず)がやや浮く。これによって接地の衝撃を吸収する。

[編集] 体毛について

ヒトは往々にして「裸のサル」といわれる。実際には無毛なわけではなく、掌、足の裏などを除けば、ほとんどは毛で覆われている。しかし、その大部分は短く、細くて、直接に皮膚を見ることができる。このような皮膚の状態は、他の哺乳類では水中生活のものや、一部の穴居性のものに見られる。ヒトの生活はいずれにも当てはまらないので、そのような進化が起きた原因については様々な説があるが、定説はない。代表的なのは以下のような説である。

  • 外部寄生虫がとりつきにくくする、あるいはそれらを取りやすくするための適応。
  • 体表を露出することで、放熱効率を上げて、持久力を上げるための適応。
  • 幼形成熟(ネオテニー)の結果。
  • 性的接触の効果を上げるための適応。
  • 一時期に水中生活を送ったなごり。(水に浸からない頭髪だけが残ったという説。水生類人猿説を参照。)

全身は裸に近いが、特に限られた部分だけに濃い毛を生じる。それには生涯維持されるものと、性成熟につれて発生するものがある。おおよそのパターンはあるが、実際の毛の様子には雌雄差、人種差、および個体差が大きい。

毛が密生する部位は、数か所に限られる。それらは、以下のようである。

  • 頭部の上から後ろにかけて(頭髪)・目の上の横長の部位(眉)・まぶたの縁(睫毛)・鼻孔内(鼻毛):この部分は、ごく幼い頃から毛が濃く、成人までそれを維持する。特に頭髪は生涯伸び続け、放っておくと数メートルに達するが、ほとんどの個体は自ら(あるいは他の個体に依頼して)道具を用いて適度な長さに整えている。老化が進むにつれて頭髪は薄くなる場合があり、それは雄で特に著しい(ハゲ)が、個体差が大きい[1]
  • 脇の下(脇毛)・股間の性器上部と周辺から肛門周辺にかけて(陰毛):いずれも第二次性徴の発達に平行して発達する。
  • 顔の鼻から下、耳から顎にかけて(髭)・胸の中心線周辺(胸毛)・足の膝から下(すね毛):これも二次性徴の発達にしたがって出現するが、雄に顕著で、雌ではあまり発達しない。雄でもこれらの毛の濃さには個体差があり、ほとんど生えないものもいる。

なお、哺乳類の顔面には上述の体毛とは別に、感覚器官としての毛「洞毛(どうもう)」が生えている(e.g.猫のヒゲなど)が、ヒトの顔面からは洞毛が完全に消失している。

[編集] 内部形態

全体

首より上

大脳が極めてよく発達し、体全体との重量比では哺乳類中で最大である。

上半身(上記抜き)

2012年4月2日月曜日


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